バラの病気の種類と対処方法

バラの病気の黒点病

バラを育てて行くためには、常に病気との戦いですし、病気にかからないで育てるのは、まれかと思われます。

ですから、病気になってしまって

『せっかく育てたバラが病気になってしまってダメだ』

と思う必要はありません。バラを育てるには、病気と上手く付き合い対応していくことが大事です。病気にかかってしまったからもうダメだなんて思う必要はありません。


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  • では、バラが病気にかかるとどういった症状になるのでしょうか?

一般的には、葉っぱが落ちてなくなったり、枝が枯れたりと成長不良を起こすことが主な症状です。

葉っぱがなくなることで、光合成が出来なくなるので生長に大きく響きます。

そんな、病気に立ち向かうために、病気の種類と対策を解っているかいないかではまったくバラを育てる上で違ってきます。

僕は、バラの病気の対応で失敗をしてきましたが、初めから病気の症状や、かかってしまった時の対策などをしっておけば、もっともっとバラを良い状態で健康で大きく育てることが出来たかと後悔しています。

そんな僕の失敗をこれから育てて行こうと思っている方や現在バラの病気でお困りの方に同じ失敗をしないように分りやすく対処方法や病気の種類についてご説明いたします。

病気の種類とその処置方法

黒点病(黒星病)

バラの病気の黒点病と黒星病

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バラを育てている方のほとんどの人は、黒点病(黒星病)にかっかたことがあると思います。

非常にメジャーなバラの病気です。

では、黒点病とはどんな病気なんでしょうか?

症状

カビが原因で葉っぱに黒い点のような模様が発生します。その後、進行が進むと葉っぱが黄色に変色し、最後には葉が落ちて枝のみになってしまう病気です。

病気になる時期

5月から6月と9月から10月にかけて発症します。

病気の原因

一般的に湿気や長雨が多い時期に黒点病の菌は発生します。そして、土の中で菌が繁殖し、その菌が雨で跳ね返り葉っぱに細菌が感染し黒い点のようになります。

対処方法

①黒点病にかかった葉は枝から取り除き、地面に落ちた葉っぱも集めて除去します。

②黒点病専用の薬を葉全体に散布します。また、根元付近の地面にも散布しましょう。

③雨の跳ね返りで細菌がうつらないようにバラの根元をマルチングして防止します。

正しい散布方法とマルチングの仕方

散布方法

黒点病の散布方法

正しい散布方法は、葉の裏側に薬が付着するようにします。散布する周期は少なくとも週1ペースで行いましょう。

マルチングの材料とやり方、そして効果

バラの黒点病防止対策のマルチング

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黒点病も黒星病も薬の散布だけで治らないことが多いです。

黒点病の対策として、抱き合わせで行うと効果的なのがマルチングです。

マルチングとは、バラの根元のまわりに『わら』や『バーチチップ材』を使用して土を覆うことを言います。

 

  • なぜ、地面を覆うことでどうして効果があるのでしょうか?

黒点病は、雨の跳ね返りから菌が葉っぱに移り病気にかかります。

その菌が、葉にうつらないようにバラの根元をマルチング材料で覆うことで雨の跳ね返りを防ぎ葉っぱを菌から守ります。

また、他にも別での効果もあります。

雑草防止効果や根元の乾燥にも効果があります。

 

  • では、どのような材料で根元を覆えば良いのでしょうか?

僕の場合は、『バークチック材』や『わら』などは使用しません。

僕のは『不綿織』を使用します。

ホームセンターでメーター売りで購入できます。

不綿織のメリットは、非常に丈夫で価格も安いです。

そして、通気性もいいですし、黒点病で落ちた葉っぱも回収しやすいのです。

不綿織の設置方法

不綿織を敷く範囲分の大きさにカットして、幹分の穴をハサミで開けて、不綿織を敷きます。最後に風で飛ばなように重しをレンガや大きな石で押えます。

僕は、初めのうちマルチングを行いませんでした。

ただ、やってみてからの感想は、薬だけで良くならなった黒点病もマルチングをしたことでおさまった気がにしています。

皆さんも是非マルチングをお進め致します。

うどんこ病

ばらの病気のうどん粉病

症状・・・葉の表面が白く粉のような状態になります。白い部分が増えると光合成が出来ずに生育不良になったり、ひどい時は枯れてしまいます。

病気になる時期・・・春先の4月から6月、秋口の9月から10月に発生しやすいです。

病気の原因・・・原因はカビ菌です。風に菌の胞子が運ばれ病気が発症して行きます。

対処方法

①病気にかかっている葉は枝から取り除きます。

②うどん粉専用散布剤を散布します。

根頭がん腫病

症状・・・地面との際に泡に様なコブが出来ます。バラの栄養がとられ成長を妨げます。枯れないという方もいますが、僕の場合は根頭がん腫病でバラは枯れてしまってます。

この菌が土の中に広がると他の植物にも影響がでます。成長不良もしくは枯らせてしまいます。また、根頭がん腫病が発生た土壌では、違う植物を育てようとしてもあまりうまく育ちません。

病気になる時期・・・特に時期はなく1年中発生します。

対処方法

①残念ですが良い治療方法がありません。

②小さいコブならナイフやハサミを使って取り除きます。ただし、この病気は感染力が強いため使用した道具は必ず殺菌する必要があります。洗浄して、アルコール殺菌か熱湯殺菌かしましょう。

③感染してしまった土は、入れ替えることをしましょう。

僕の場合、バラが枯れたその場所に色々な植物を植えましたが、全く育たなく枯れるだけでした。今考えるとこの病気が土に広がり直物を枯らしてしまっていたのではないかと思っています。

バラの病気まとめ

今回紹介したバラの病気は、今までに僕がかかったことのある物を紹介しています。

他にも沢山の病気もあります。

病気をかからず育てるのが一番良いのですが、初めにも話しましたが恐らくそうも行かないでしょう。

ですので、どんな病気にかかってもかかった時の対応をしっかりすることが大事です。

別に難しいことをする訳ではありません。至って簡単です。

どんな病気でも

①早めのバラ専用の薬を散布をすること。散布には、こまめな周期で行うことが大事です。

②マルチングを行うこと。根元から細菌が、発生することが多いので散布と同時に早めに行うことで病気を最小限に抑えることが出来ます。

③病気にかかった葉や土を放置しないこと。かかってしまった葉などは、早めに取り除き綺麗に掃除しておくこと。

以上が病気に対してのまとめになります。

バラは、夏場に向けて成長します。大きく育てたいと思っている方には特に病気で成長を止めてしまうと、目指しているバラ園の計画が遅れてしまいます。

そのようなことが無いように病気には早めの対応をして行きましょう。


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