ガーデニングをする時の良い土について

1:植物が育つ良い土とは

植物にとって良い土は、水はけと水もちが良い土です。水はけが良いと、通気性が良くなります。水もちが良いと一時的に水を蓄えておくことができるので、植物が十分に水を吸収できます。アルカリ性の土を好む植物、酸性の土を好む植物など、植物にもそれぞれ好みがあります。そして、多くの植物は弱酸性の土を好みます。ですから、良い土とは植物の特性にあった土です。

2:植物が育ちにくい庭(土地)とは

古い土は硬く、水や空気が浸透しにくくなっています。いくら水やりしても表面の土が濡れるだけで、植物の根まで水が届きません。また、石や砂利の多い土では、根がしっかり伸びていきません。柔らかくても水はけの悪い土は、水分が長時間土の中に停滞し、根腐れの原因になります。水はけが良いだけではなく、ある程度の保水性も必要です。水やりしてもすぐに水分が乾いては、十分に水を吸収できないからです。

3:土の改良法 基本編

日本の土の多くは粘土質です。ですから、腐葉土、堆肥などを混ぜて柔らかく、水はけと水もちの良い土に改良する必要があります。よく耕して、石や古い根などを取り除きましょう。細かい砂利を取り除くなら園芸用のふるいにかけましょう。さらに、植物を植えつける前に、栄養分も補充します。元肥となる肥料を土に混ぜて、シャベルやクワなどでよく耕してください。空気を混ぜ込むようにしましょう。古い土をリサイクルするなら、土壌改良剤を使うのも良いでしょう。プランターで使っていた古い土には、ウイルスや害虫の卵などが潜んでいます。ですから、ビニールシートなどに広げて日光にさらして消毒しましょう。夏は2週間くらい、冬は1ヶ月程度、雨のあたらない場所で、しっかりと乾燥させて消毒しましょう。土を広げておくスペースがなければ、熱湯をかけて消毒する方法もあります。

4:土の酸度について

多くの植物は、酸性やアルカリ性に偏り過ぎた土を好みません。酸性の土壌を中和するために、植物を植えつける2週間ほど前に苦土石灰を混ぜ込んで中性~弱酸性に土壌改良しておきましょう。お庭の土の状態が分からなければ、ホームセンターや園芸店などで土の酸性度を調べることができる酸度測定液や酸度測定器を購入して、一度調べておくと良いでしょう。

5:土の作り方についてのまとめ

土作りは、種まきや苗の植え付けをする前に行っておきましょう。土壌改良には時間がかかります。腐葉土や堆肥などを混ぜてふっくら柔らかい土にしましょう。土作りはガーデニングの基ですから、手を抜いてはいけません。