クレマチスを地植えで育てる手順

多年草を育てるクレマチス


スポンサーリンク



つる性の中で、そして、宿根草の植物の中でも人気であるクレマチス。

その理由は、沢山の種類があり花の形や色を選べることや、開花しても切り戻しをすることで何度でも花を楽しめることだと思います。

 

それから、クレマチスは、ギリシャ語で『つるの女王』という意味だそうです。

フェンスやオベリスクに絡みつかせるとつるバラと同じような見事なガーデニングになります。

バラとの相性も良く一緒にコラボさせると一層華やかなお庭になります。

ここでは、クレマチスの植える時期や場所、そしてちょっと変わっている剪定の仕方など、クレマチスを育てることに必要なことをご紹介いたします。

クレマチスを育てる年間スケジュール表

育て方の年間スケジュール表

地植えでクレマチスを育てる年間スケジュールは、表のような工程になります。

クレマチスは3つの品種に分かれます。

その種類ごとによって、開花や剪定時期が変わります。

種類について気にもしないかったのですが、剪定してみようかなと思った時に『何の種類だったっけ』のようなことが良くあります。

そのようなことが無いように購入時に付いてくるラベルを無くさないようにしましょう。

僕は、そのラベルを無くしてしまった人なので非常に困ってます。

なので皆さんは、ラベルを必ずとっておくか、もしくは覚えておくようにしましょう。

クレマチスを植える場所や植える時期

クレマチスを育てる為のシチュエイション

地植えで育てるには、大きく育ったことを考えてあらかじめシチュエイションを想像しておく必要があります。

クレマチスは、つる性で繁殖が非常に強い植物です。

フェンスやアーチ、または、オベリスクを使わなくては、上手く育てることが出来ません。

植えてみてから「後で、ちょっと大きくなったら考えよう」と思っていたのではクレマチスを育てることは出来ません。


スポンサーリンク

それと大事なことで、クレマチスは1度植えて移植すると、その後上手く育つことが難しい植物なのです。

理由は、根が切れることを非常に嫌う植物で、移植するとほとんどですが枯れてしまうことが多いです。

それなので、植え替えをしないようにシチュエイションを考えておく必要があります。

因みに我が家は、木工で作ったフェンスに這わすことを想定してクレマチスを育てることにしました。

クレマチスを這わすフェンス

植える場所

シチュエイションが決まったところで、次はクレマチスを植える環境について考えます。

クレマチスは日光を好む植物なのですが直射日光はNGです。

特に夏の直射日光でクレマチスの根は弱ってしまいます。

良い条件は、半日陰のような場所をお奨めいたします。

それと、風通しの良いところで育てるようにしましょう。

クレマチスが好む土

つづいて、土についてはどうしょうか。

まず、乾燥は嫌います。

それでいて、粘土質では、水はけが悪く根腐れするので上手く育ちません。

良い条件は、保湿性がありつつ水はけが良い土壌にすることが必要になります。

クレマチスが好む場所についてのまとめ

①日光があたるところ。ただし直射日光はNG。半日陰がお奨め

②保水性がある土壌であること(土壌は改良可能です)

③風通しが良いところ

以上がクレマチスが良く育つ条件の場所になります。


スポンサーリンク

植える時期

最後に植える時期についてです。

工程表にあるように休眠時期の冬に植えるのがいいでしょう。

少し遅れたとしても春先までです。

1月~2月に植えることをお奨めいたします。

クレマチスを植える方法

植える場所に大きな穴を掘ります。

これは、クレマチスの特徴ですが、立ち枯れ病と言う病気にかかりやすいので、それを防ぐために深植えにします。

立ち枯れ病については、この後に詳しくご説明いたしますが、上手く育てる為の予防と言ったところです。

苗の1節または2節位埋るくらい深く掘って下さい。

 

それからクレマチスの苗は、鉢から取り出した後、根を崩さずにそのまま植えましょう。

植え終えたらたっぷりの水やりを行います。

クレマチスの開花

クレマチスの開花



スポンサーリンク


クレマチスの咲き方には、一季先と四季咲の2種類があります。

開花の時期は、5月から10月上旬までで咲きます。

また、手入の仕方で長く花を楽しめることも出来ます。

冬場は、流石に休眠に入ります。

それでも、宿根草の中では、1年中長く花を楽しめる植物です。

クレマチスの種類によって手入の方法を変える

種類と特色と剪定方法について

クレマチスには、3つの種類があります。

旧枝咲き、新枝咲き、新旧両枝咲きの3の種類です。

この種類によって剪定の仕方が変わります。

①旧枝咲き
タイプ・・・前年の枝の節から新芽を伸ばし花が咲くタイプ
剪定方法・・・花が咲いたら花首を剪定する。新枝は夏に先端から3cm位の上部を剪定する。

②新枝咲き
タイプ・・・地中から新芽が伸びてその枝に花を咲かすタイプ
剪定方法・・・一度開花したところで新枝を半分以下に剪定する。

③新旧両枝咲き
タイプ・・・今年伸びた枝と新芽に花を咲かすタイプ
剪定方法・・・開花後の花首の剪定と新枝の長さ2/3の長さで剪定する。

僕のように種類が分らなく剪定出来なくなっている方は、とりあえず新枝の3節目を剪定しておくようにしましょう。

どんな植物も剪定が大事ですが、特にクレマチスは剪定が必要です。

種類が分らないからと言って、カットしないのではなく、思い切って剪定することをお奨めいたします。

誘引の仕方

クレマチスの誘引の仕方



スポンサーリンク


誘引時期は、新枝が伸びた春を過ぎた時期に始めます。

新枝は、柔らかいので多少時期をみて、枝が固くなることを待って誘引を行います。

枝が伸びてくると枝が絡み合ってきますので、無理にほどこうとせず絡んでいる枝を丁寧にほどいて行きましょう。

また、強引に引っ張ったりすると折れたり、節からもぎれたりしてしまうので慎重に行って下さい。

多少の折れであれば、ビニールテープなどで修復可能でので諦めずに補修しましょう。

それから、誘引時期と言うより、夏場に向けて成長し続けますので、そのたびに手入れをして誘引を行って下さい。

 

枝の止め方についですが、上手く止める方法は、ビニタイを先にフェンスやオベリスクに取り付けておきます。

その後、ビニタイで枝を軽く結びつけるようにすると上手く止めることが出来ます。

肥料の時期とやり方

肥料の時期は、春先の4月と秋のお礼肥の2回行います。

毎月定期に撒く方法もありますが、我が家はこの2回で行っています。

使用する肥料は、有機肥料を使用してじっくり苗木に栄養が行くようにします。

やり方は、苗木の回りを掘り上げて、その場所に肥料を入れて土を元に戻します。

尚、撒き終わった後は、水を撒くようにします。

地植えで、クレマチスを育てる場合、水やりはこの肥料を撒くと時くらいでその他は自然の雨だけで十分です。

クレマチスの病気と害虫

やっと花を咲かすと思った時に病気にかかると愕然としますよね。
クレマチスが良くかかる病気は以下の通りです。

①立ち枯れ病

症状・・・新枝が急に元気がなくなりしおれて枯れる病気です。

予防と対処・・・感染した患部を取り除き殺菌消毒を行います。苗植え時に深植えにして予防しておきます。

②うどん粉病

症状・・・葉の表面が白く粉のような状態になり、白い部分が増えると光合成が出来ずに生育不良になったり、ひどい時は枯れてしまいます。

予防・・・病気にかかっている葉は、枝から取り除き、うどん粉専用散布剤を散布します。

この2つの病気は、植える時に防止することが出来ます。

立ち枯れ病は、地中に深く植えることで予防することが出来ます。

うどん粉病は、風通しの良いところであればかかりにくくすることが出来ます。

 

次にクレマチスの害虫についてです。

①アブラムシ

症状・・・新芽やつぼみなどに発生します。新芽の栄養を吸い取ってしまい芽を枯らせます。また、アブラムシが発する液体が原因で、カビが発生しウィルス病が発症したりします。

対処・・・殺虫剤で退治できます。我が家はキンチョールを使って殺虫しています。

②ナメクジ

症状・・・つぼみや新芽を食べてしまいます。

対処・・・発見しだい取り除きます。これも、キンチョールで殺虫して退治できます。

クレマチスの育てることのまとめ

クレマチスの育て方は如何でしたか?

ガーデニングでは、つるバラと同じくらいお庭にあると存在感のある中心的な植物になります。

バラと比べても長く開花していて、手間もかからないので人気があるのだと思います。

 

それでは、最後にクレマチスを育てることでの大事なポイントです。

①育てる環境とシチュエイションを考慮しておくこと。

②日当たりと風通しの良いところ(半日陰)

③剪定が大事。種類別に剪定方法を変えること。

以上がクレマチスを育てるポイントになります。

初心者の方にも育て易い宿根草の植物なので毎年上手に咲かせて立派に育てて行きましょう。

多年草を育てるクレマチス



スポンサーリンク


→ガーデニングに植える宿根草のおすすめと育て方に戻る